ビジネスで使える!戦略的思考で勝負強い人になろう!その①

2018年10月6日

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ビジネスで一旗揚げたいそこのあなた

最近刺激が足りない・・・。なんだか同じことばかりしていて詰まらない・・・。何か大きなことをしたい・・・。

そんなあなたにビジネスに役立つ戦略的思考をご紹介します。

今回の話全体での大きなキーワードは「ゲーム理論」です。

詳しい内容に入る前に、ゲーム理論や戦略的思考についてのキーワードをまとめておきます。

詳しく知りたいという方は、以下のキーワードをググるなりなんなりすると、Wikipediaなどなどで情報が手に入ります。

今回の記事で大事なキーワード

  • ナッシュ均衡
  • 囚人のジレンマ

 

それでは、行きましょう。

そもそもゲーム理論って何?

ゲーム理論の歴史の話はその辺を調べれば、ジョン・ナッシュだのジョン・ホン・ノイマンだの名前が出てきますが、いえばゲーム理論は経済学の一つの分野です。

つまり、相手がどのような行動をしたら、自分はどうすれば利益を最大にすることができるのか。これがゲーム理論の根本にある考え方です。(ガチ勢の方いたら口出ししたくなる説明かも知れませんが、初学者向けの戦略的思考を身につけることを主題にした記事ですので、贔屓目に見ていただけると助かります。)

 

もう少し詳しく言えば、ゲーム理論の根幹を支えている考え方の一つが、偉大な数学者ジョン・ナッシュが発表した論文『Non-cooperative Games』がありますが、簡単に言えば『有限 n 人ゲームには少なくとも一つの均衡点が存在する』という内容の論文です。

 

言葉が難しくて頭が痛くなるので、言い換えると『複数人で目的を持った行動をすると必ず全員がある決まった行動を選択する』ということです。

つまり、経済学において、ゲームモデルを考える場合、そこには必ず有限個の答えが存在するということです。

この考え方は、現在の経済学で一般的に認識されており、様々な経済モデルの証明に役立っております。

 

とりあえず、ゲーム理論の概要はこんな感じです。わたし自身も専門ではないので、ピンとこなかったという方は経済学に強い友人がいるならその方に聞いて見てください。

 

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戦略的思考を身につけ勝負頭脳になろう!

まずは誰もが知ってる有名なゲームモデルの紹介をしましょう。

・囚人のジレンマ

ある罪を犯した囚人Aと囚人Bが、身柄を拘束されそれぞれ個別の部屋で取り調べを受けています。

警察側は、十分な証拠を揃えており、あとはどちらが主犯格なのかどうかを吐き出させるだけ。という状態ですが、なかなか二人は口を破りません。

そこで、警官は二人の囚人に以下のような条件を提示しました。

(Aの取り調べ室にて)

警察官「もし今回の犯罪の主犯格を自白してお前の仲間のBが黙秘をした場合、

お前は情報提供をし警察への捜査の手伝いをしたとして釈放し、黙秘をしたBには主犯格のいかんに関わらず、全ての責任を負い懲役3年を課す。

反対の場合は、Bは釈放されお前が3年の懲役。

もし、どちらも黙秘をした場合、二人による犯行としどちらにも懲役1年を課し、どちらも自白した場合、どちらにも懲役2年を課す。」

以上のような内容を、Bにも話しました。

 

少しややこしいので、以下に表を作っておきます。

B黙秘 B自白
A黙秘 A:1年

B:1年

A:3年

B:釈放

A自白 A:釈放

B:3年

A:2年

B:2年

 

このような時、AとBはどのような選択をするべきなのか?という問題です。

では、具体的に問題を考えて行きましょう。

 

・ゲーム参加者の視点に立ってみる

まず、ゲーム理論の問題解決の基本は、自分が対象とするゲームモデルにおいて第三者の場合、今回の場合は私たちは囚人AでもBでもありませんから、第三者視点でこの問題に取り組むので、どちらか一方になりきってみて問題に取り組んでみます。

では、囚人A側に立ってみて、考えて行きましょう。

 

まずAが取れる行動は、二つです。「自白」か「黙秘」で、Bも同様に「自白」か「黙秘」です。

この場合、まずA (我々)が考えるべきは、Bが1.「黙秘」を選んだとき2.「自白」を選んだとき にそれぞれどう動くべきかを考えます。

 

では、Bが1.「黙秘」を選択したとき を考えてみます。

このとき、上の表でBの自白欄を消します。

B黙秘 B自白
A黙秘 A:1年

B:1年

A:3年

B:釈放

A自白 A:釈放

B:3年

A:2年

B:2年

 

次に、Aの欄をみたときに、Aの罰則に関して見ると「釈放」か懲役「2年」の二つです。

では、こうなった場合、我々Aは「黙秘」か「自白」かどちらを選ぶべきか。

まず、それぞれのAの罰則を比べてみるとA黙秘で懲役「1年」、A自白で「釈放」です。

どちらを選ぶべきかは明白でしょう。

Aは迷うことなく「自白」を選択し、「釈放」されることを選びます。

 

では、次にBが2.「黙秘」を選んがとき を考えてみましょう。

Bの黙秘の欄を消します。

B黙秘 B自白
A黙秘 A:1年

B:1年

A:3年

B:釈放

A自白 A:釈放

B:3年

A:2年

B:2年

 

このときAは、「黙秘」をすると懲役「3年」、「自白」をすると懲役「2年

どちらも懲役をくらいますが、少しでも刑期を減らすためにも、Aは必ず「自白」を選択するべきですよね。

 

これで、Aの取るべき行動が決まりました。

Aが最も利益を最前にすることができるのは、「黙秘」ではなく「自白」です。

 

つまり、万が一読者が、このような状況に陥った場合、あなたが取るべき行動は、声を大にして相手を売ることです。

 

さすればあなたは、最低でも懲役2年だが、釈放される可能性さえ出て・・・・・・・・・・・

くると思いますか?

 

・ナッシュ均衡の発見

正解をいうとNOです。

有名な話ですから、勿体ぶらずにサラッといきますが、

さっきまでは囚人Aの立場で考えていましたが、同様にして我々が囚人Bの立場で、上記と同じように考えた場合、あら不思議。

 

同じように考えてみると、囚人Bも「自白」を選択せざるを得ない状態にあることが分かります。

 

これが、先ほどキーワードにあげた、ナッシュ均衡と呼ばれるものです。

2人のゲームにおいて、”協力関係を結ばない場合”、相手の選択いかんに関わらず、囚人は個々の利益を優先するならば、どちらも「自白」という均衡点に落ち着く。ということです。

 

そのため、どちらも自白を選択してしまい、両方とも懲役2年の罰を受ける羽目になります。釈放を期待して自白したのに相手も同様に自白するわけですから、檻の中でどつき合い必至でしょうね。

 

・本当にこれが正解?

ここからが本題です。

このままでは、何がジレンマなのか分かりません。

 

実はナッシュ均衡、この経済法則にはある特徴があります。それは、論文の題名にもあるように

個々人が””自分の利益””を優先した場合にナッシュ均衡が存在する。

ということです。つまり、お互いに協力し合わないということです。

 

何が言いたいのか?

つまり、このゲームモデル、お互いに協力し合えばもっと合理的な解が存在するということです。

どういうことかというと、今回のゲームモデル、協力しあうとどうなるかを考えてみます。

 

まず、このゲームモデルにおいて、どちらも避けるべきことは何かを考えてみると、懲役「3年」になることです。

しかし、それを恐れるとどちらも「自白」をしてしまうという結論に、留置所にいるAとBは気づきます。

では、どうすべきか。答えは、どちらも最悪の結果「懲役3年」を避けるために、どちらも懲役を食らうが、損失を少なくできる懲役1年の選択肢を選ぶ方が、お互い全体の損得を考えると一番であることが分かります。

 

つまり、お互いに協力し合い、全体の利益を最大化させることを前提にした場合、上記で出た哀れな答えどちらも「自白」という解答にならず、どちらも「黙秘」が全体にとって一番の利益になるということが分かります。

 

言い換えると、協力関係にあるということは、どちらも個人の利益に走ると、片方は釈放されるが、もう片方は3年も牢屋に入れられ仕事にならないわけです。どちらも自白した場合も、両方懲役2年となり、2年間何もできません。

そうなるのであれば、どちらも黙秘を貫いて、一番刑期の短い1年で済ませる方が、全体の損得でみると、一番利益が大きいということになります。不思議ですよね。

 

まとめると、個々人が自分の利益のみを優先した場合、二人が協力して損失を小さくすることを考えた場合と比べて、最終的に全体として大きな損失を負うことになってしまう。

これを囚人のジレンマと言います。

 

囚人のジレンマをビジネスで使うには?

囚人のジレンマについて上記でお話ししましたが、これを実際のビジネスで活用するにはどうするといいでしょうか。

 

実はこんな大会がありました。

 

囚人のジレンマに陥ったとき、どう行動するのが一番利益が大きくなるのか?

ただし、二つの行動モデルを選出し、その二つのモデルで同じゲームを200回行います。

参加者全ての行動モデルと総当たりで行って行き、最終的に累計で一番損失の少なかった行動モデルを優勝とします。

 

さて、この大会、優勝したのはどんな行動モデルだったでしょうか?

答えは、最初は黙秘(協調)をし、相手が自白(裏切り)をしてきたら、黙秘(協調)を選択していたとき次のゲームで自白(裏切り)に切り替え、相手が黙秘(協調)をしてきたら、自白(裏切り)を選択していたとき次のゲームで黙秘(協調)に切り替える。

という行動モデルでした。

つまり、最初は協調姿勢の黙秘を選択しておき、相手が裏切りの自白をしてきたら、すかさず次のゲームでこちらも裏切りの自白を選択し続け、相手が協調の黙秘に戻ったら、すかさず次のゲームでこちらも協調の黙秘に戻してあげるということです。

俗にいう、紳士の行動というやつです。

 

この行動モデルの不思議なところは、この大会全部で8つの行動モデルが参加しましたが、この紳士の行動モデルはどのモデルにも勝つことはありませんでした。

つまり、勝ちはなかったものの全体的にみると、一番損失が少なかった行動モデルだったということなのです。面白いですよね。

 

なので、このモデルはいわゆる、

基本的に協調的な態度で接するが、いざ相手が裏切ってきたらすかさずこちらも裏切り返し、また相手が協調的な態度になったら、今までの裏切りも全て許して、こちらも協調的な態度に戻す。

ということです。

めちゃくちゃ紳士だなぁ。と感心してしまいます。

普通だったらできませんよね、こんなこと。裏切られたのに、相手が協調的になるとそれまでの行いを全て受け入れて協力し合うわけですから、紳士すぎますよね。

見習いたいものです。

 

つまり、ビジネスにおいても、これが通用すると考えてもいいと思います。

なぜなら、囚人のジレンマ状態というのは、これほどまで例としてあげられるゲーム理論モデルですから、実世界においてもこのような状態が頻繁におきていると考えるのが妥当ということです。

 

この行動モデルを採用することで、それぞれにおいて勝つことはありませんが、全体的な損得を考えてみると一番損失が小さくなるわけですから、長期的に有効であるということです。

 

 

最後に

 

今回の記事はゲーム理論の有名な話、囚人のジレンマのビジネスへの応用をご紹介しました。

今後この手の記事を定期的に書いて行く予定なので、よければ読んで行ってください。

 

ではでは。

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