2018年ノーベル賞・日本人受賞しか報道されない訳

2018年10月6日

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今年もノーベル賞の季節がやってきました。

毎年、世界で最も影響力を与えた者に贈られる世界的に見ても最も名誉のあるノーベル賞。

今年もなんとかノーベル医学・生理学賞で免疫の研究に大きな貢献をしたとして、日本人の受賞が選ばれましたね。本庶佑京都大学特別教授受賞おめでとうございます。

大変喜ばしいことですね。

 

日本ではノーベル賞の受賞は2016年以来でした。去年の2017年では受賞者がいなかったんですよね。

どうりで去年はあまり騒がれなかった訳です。それもそのはず、日本ではノーベル賞は日本人が受賞しないと報道しないんです。

科学的に名誉ある賞ですよ?世界各国誰が受賞したって、人類にとっては大変誉れ高いものです。

だのに、報道されない・・・。なぜなんだ!という疑問にお答えします。

 

報道局も所詮民間企業

そう、これです。

テレビ局など所詮一企業にすぎないんです。自身の放映が大きな広告塔になってくれればそれで満足なのです。

報道の中身などさして重要では無いのです。

これがどういう意味か理解できますよね。

結局は注目を集められればそれでいいんです。

 

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日本の研究者の待遇の悪さ

これも陰ながら響くものがあると思います。

大学を卒業し、高度な科学研究を積み、苦労して取得した博士号も、結局待ち受けるのは待遇の悪い研究者雇用です。

年収1000万円を稼げるほどの能力を有していながら、その能力を正当に評価されず、年収300万円で雇われる訳です。

日本の将来の科学研究を引っ張っていく彼らが。です。

『芸術家と学者は貧乏たれ』いつしかの言葉でこの様なものを聞いたことがあります。少し同意するところもあるのですが、

日常生活も満足に送れないほど貧乏であって言い訳がないと思うのです。

 

また、この様な調査結果も出ています。以下原文のリンクです。

https://www.nature.com/articles/d41586-018-04023-5

簡単に要約すると『博士課程の学生やポスドクなどの若手研究者は、一般に比べて6倍も精神病(鬱や不安症)を患っている』

衝撃的じゃないですか。

原因の一つに、やはり金銭的な圧迫があると思います。

私自身、家庭が貧しかったのでわかるのですが、やはり金銭的余裕がないと余裕がなくなってきます。

今でこそ余裕のある生活を送れていますが、両親も結婚当初は毎日500円で4人分の食事をまかなって生活をしていて、とてもじゃないがゆっくり過ごせなかったと言っています。

研究者ともなると、この様な生活が5年, 10年ざらにあります。精神病を患うのも無理はないとさえ感じます。

 

これほどまで研究者に対する待遇が悪い日本なのですから、ノーベル賞も一つのお祭りにすぎないということなんですね。

 

研究者と一般人との知識の乖離

あなたは科学リテラシーは高い方だと思いますか?

自身持って「はい!」と答えられる方はいいのですが、「う〜ん、どうだろう」と感じる方がほとんどだと思います。

以下の言葉を全て上手に説明できれば、科学リテラシーは高い方だと思うので、「はい」と答えた方もチェックして見てください。

  • 燃料電池
  • 水素水
  • ダイオード
  • 機械学習、深層学習
  • 放射性物質
  • 原子力発電
  • STAP細胞とiPS細胞

ざっとこんな感じでしょうか。

科学リテラシーのある人であれば、以上の選択肢の中に、あれ?wと思うものもあったかと思います。そう感じれるだけあなたは十分な教育を受けてきています。

 

そうです、科学研究というものは、一般人にとっては、大変難しいものなのです。

半導体、pn接合、核分裂、γ線、リカレントニューラルネットワーク、水素の音、幹細胞、どれをとっても理解に苦しむ様な内容ばかりです。

 

ですが、世界の研究者はそのみなさんが理解できないようなことを、必死になって研究して、世の中の謎を解明しています。

研究それ自体はやくに立たない事ばかりですが、その役に立たない結果を集結させて初めて、役に立つものができるのです。

とても逆説的ですが、科学研究というものは往々にしてこのようなことがあります。

誰も世の中に役立つと思って研究はしていません。世の中の謎を解明した結果役に立つものができた。

これが研究の本質です。

 

それを理解できてないテレビ局関係者の人らが、ノーベル賞受賞者に対しておきまりのように、無礼で無知で愚かものがするような質問

「ところで、それは何の役に立つのですか????」

と投げかけるのです。

 

この研究者と一般人との、科学に対する理解の違いから、ノーベル賞受賞がお祭りごとのように扱われる原因ともなっているのです。

 

 

世の中が研究者に求めているものって結局のところ

結果でしょうね。

何事も結果を残してこそ認められます。もうそう言った世の中なのです。

研究は遠回りしてばかりです。欲しい結果も直接確かめることができないから、別の方面からのアプローチや研究結果を用いる。

それが積み重なって初めて芽がでるのです。全てが全て役に立つものばかりではないのです。

 

そのような状況だからこそ、今回のノーベル賞を受賞した京都大学特別教授本庶さんの「基礎研究というのは無駄なんですよ」発言はよくぞ言ってくれた。と思います。

無駄になってしまう膨大な失敗の上に実用があるのが研究で、その先にある成果を期待できるほどの先見性をもてるだけの理解とお金、フォローがないと研究は成り立たないのです。

ノーベル賞受賞に現を抜かし研究界の今と先を見ないとその国はどうなるのか。

答えが出るのはそう遠くはないだろうと思います。

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